5月8日付け赤旗に1人の若手技術者の話が載っていました。東芝グループの社員でシステムエンジニア(SE)をされていたその方は2019年11月、自ら命を絶ちました。
新卒5年目、未経験の分野の開発責任者に据えられ、プロジェクトが迷走する中、心身ともに追い込まれての事でした。背景には東芝の経営危機、凄まじいリストラ、それを主導して大もうけした海外投資家達と、現場の深刻な疲弊がありました。
私も長年SEとして働き同じ風景を見てきました。人を育むゆとりのない現場。責任感ある人々が絞り出すように無理をして疲弊していく現場。「今だけ、金だけ、自分だけ」もうかればいいとの考え方で人や企業を食い潰す投資家…。野放しにしてきた自公政治の責任は大きいと思います。
東芝は今、海外投資家との決別・出直しのため「株式非公開化」を調整中との事で、結果に注目しています。