【連載】れいコラム No.28 袴田さん事件を知って #袴田事件

共産党の先輩から教えられて、今年から「国民救援会」の会員になっています。国民救援会は、冤罪事件被害者の支援活動などを行っている人権団体です。会報を読み、「冤罪」というあってはならないはずの事が、現実には少なくない事を知りました。そしてその背景に自白の強要問題や、再審請求が容易に通らない制度上の問題がある事を知りました。

袴田巌さんの冤罪事件について、最近の報道で知りました。袴田さんは1966年の逮捕以来57年間、無実を訴えてきました。2014年、再審請求を受けた静岡地裁の村田裁判官(当時)が「証拠は捜査機関による捏造の疑いあり」と踏み込んだ上、「これ以上の拘置は耐えがたいほど正義に反する」と述べて釈放を決めました。今、再審が戦われています。検察側の往生際の悪さに憤るとともに、袴田さんと支援者の方々の頑張りに心打たれ、一刻も早い無罪確定を願っています。

れいコラム No.28 袴田さん事件を知って #袴田事件 #日本国民救援会

【連載】れいコラム No.27 #新自由主義 とは…

先日、見沼区在住の「まん中世代」党員の集まりに顔を出しました。その時、ある40代の党員の方が「いわゆる『新自由主義的』考え方が社会にはびこっている。私自身の子どもにも、そういう考え方を感じる時がある」と話していて、印象に残っています。
格差と分断を広げ、苦しい人が圧倒的に多くなるはずの「新自由主義」が、なぜ人気なのだろう…と、ずっと考えています。

「強者ほど得をする」社会こそが「公正だ」という感覚。「弱者に寄り添う」訴えを「かっこ悪い」とか「図々しい」と感じてしまう感覚…。人間の尊厳への理想を掲げた党の綱領に感銘を受けて入党した私なのに、心を見つめてみれば、そんな感覚が深々と根を下ろしている事に気づかされます。

私はさんざん「ブラックな働き方」を経験し、仕事・家事・育児で睡眠は毎日3-4時間、貯金はゼロ。苦しい生を生きているのに、諸悪の根源ともいえる「新自由主義的」な価値観を受け入れている…。一見不可解なこの心理の根底にあるのは、「弱者になりたくない」という無意識の恐怖なのかもしれません。

れいコラム No.27 #新自由主義 とは…

【連載】れいコラム No.26 パレスチナとイスラエル #パレスチナ問題

「ハマス」によるテロと、「自衛」と称してガザ地区を蹂躙していくイスラエル。イスラエルは圧倒的な軍事力で、ガザ地区のライフラインを遮断し、難民キャンプ、学校、病院、救急車まで空爆。民間人も、子どももお構いなし…。

かつて大量虐殺を経験した民族が、なぜ他の民族に同じような事ができるのか。どれほどの憎悪を塗り重ねれば、ここまで残酷になれるのか…。日本で育った私には想像を絶するものがあり、茫然としてしまいます。

パレスチナの地には、二千年以上に渡る民族と宗教の因縁があります。第二次世界大戦後、その地に半ば力ずくで、悲願だった国家を築いたイスラエル。しかし、一方的に追い出されたパレスチナの人々の屈辱と憎悪もまた、想像に難くありません。

ハマスは、日本の報道では「イスラム過激派」とか「テロ組織」として紹介されるので、私も、その一面しか知りませんでした。でも調べると、もともとはガザ地区で社会福祉活動を行ってきた団体でした。それが、パレスチナの人々の間でイスラエルへの反発が高まる中、武力をも行使するようになり、また政党としても活動を広げてきました。

今、イスラエルが行っている事は、「報復」や「ハマスの殲滅」を口実にした、無差別殺りくだと思います。そして、「力ずく」での対応は、血と涙が流れるばかりで、決して問題は解決できないのだ…とも思います。もし力ずくで問題が解決するなら、圧倒的な力を持つイスラエル、とっくに解決していると思います。

イスラエルの暴挙を周りの国々が止めなければいけないと思います。でも、世界一の軍事大国・アメリカは、ユダヤ系アメリカ人の政治的影響力を背景に、イスラエルを止められていません。そして日本はそのアメリカの属国も同然…。日本ではそもそも、ガザの悲惨な状況すら十分に報道されていません。
厳しい状況だと思います。

れいコラム No.26 パレスチナとイスラエル(AI自動生成) #パレスチナ問題

【連載】れいコラム No.25 #学校の図書室

子どもの小学校に「図書ボランティア」という活動があります。図書室の本の修理や整理、飾りつけなどの工作、読み聞かせなどを行うもので、私は今年から参加しています。

ページが何枚も取れたり破れたりしている本も少なくありません。のりやテープで修理して、大事に使い続けています。どの本も基本1冊しかないので、今子どもの間で人気のある本は、4人、5人と順番待ちになったりしています。

予想以上にたくさんの子ども達が図書室に来てくれる事にも驚きました。授業の合間の短い休み時間にワーッと入ってきて、楽しそうに本を選んで借りていきます。時には、授業中のはずの時間にフラッと1人で来て、図書の先生と話していく子どももいます。

先生は「図書室は、居場所がなくなり教室や校舎から脱走する子の最後の砦なので、来る子には『福祉的に対応』したいと私は考えています」と言います。授業のように目標地点に引き上げる「教育的対応」に対し、「子どもの安全と幸福を最優先する」対応を目指す、と説明されました。

そんな先生の姿勢に、親として感謝の気持ちを感じつつ、学校に図書室があってよかった…と思います。使い古された本が一杯の、普通の教室1個分くらいの大きさしかない小さな図書室ですが、学校の中のオアシスのように、特別な空間と役割になっていると思います。
図書ボランティアは、そんな図書室の空気を感じつつ、本を通じて子ども達に関われる、とても楽しい活動です。

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