【連載】れいコラム No.27 #新自由主義 とは…

先日、見沼区在住の「まん中世代」党員の集まりに顔を出しました。その時、ある40代の党員の方が「いわゆる『新自由主義的』考え方が社会にはびこっている。私自身の子どもにも、そういう考え方を感じる時がある」と話していて、印象に残っています。
格差と分断を広げ、苦しい人が圧倒的に多くなるはずの「新自由主義」が、なぜ人気なのだろう…と、ずっと考えています。

「強者ほど得をする」社会こそが「公正だ」という感覚。「弱者に寄り添う」訴えを「かっこ悪い」とか「図々しい」と感じてしまう感覚…。人間の尊厳への理想を掲げた党の綱領に感銘を受けて入党した私なのに、心を見つめてみれば、そんな感覚が深々と根を下ろしている事に気づかされます。

私はさんざん「ブラックな働き方」を経験し、仕事・家事・育児で睡眠は毎日3-4時間、貯金はゼロ。苦しい生を生きているのに、諸悪の根源ともいえる「新自由主義的」な価値観を受け入れている…。一見不可解なこの心理の根底にあるのは、「弱者になりたくない」という無意識の恐怖なのかもしれません。

れいコラム No.27 #新自由主義 とは…