【連載】れいコラム No.40 「れいコラム」今までとこれから #つながって一緒に変える

「何も知らずにいた3年前の自分に訴える」をテーマに、2022年10月から統一地方選の予定候補として活動してきました。「つながって一緒に世の中を変えよう」と呼びかけました。

選挙での当選はなりませんでしたが、伝えたいテーマはそのままに、2023年5月から「れいコラム」の連載をスタートしました。
市議会議員とばめぐみさんが毎週発行する「とばめぐみニュース」上で、政治や人権に関する等身大の発見を綴ってきました。

とば市議の名前で発行され不特定多数の方が目にするニュースに、毎週、文章を書かせて頂く…。それは私にとって大きなチャレンジでした。
「読んでるよ!」の声に励まされ、懸命に学んだ1年弱でしたが、体力的な問題で、「とばめぐみニュース」での連載は今回で終了させて頂く事になりました。

これまで読んで下さった皆様に、そして私にこの上ない成長の機会を与えて下さったとば市議に、心からお礼を申し上げます。
「れいコラム」は今後も随時、ブログとSNSで続けていくつもりですので、今後ともよろしくお願い致します。

今までとこれから #つながって一緒に変える

【連載】れいコラム No.39 教えてもらえるうれしさ #人材育成

今の職場(党さいたま地区委員会)には週1回、先輩勤務員が講師となっていろいろ教えてくれる「学習」の時間があります。
先週の学習テーマは「ジェンダー」でした。「男のくせに云々」などは無自覚なジェンダー差別の例で「ハラスメント」にあたるのではないか、という話から、次はハラスメントをテーマにしようという事になりました。

26年前私が新卒入社した会社では、半年ほどかけてビジネスマナーとプログラミングの基礎を教えてくれました。
しかしその後、日本全体で「育てない、待たない、今すぐ成果を」という風潮が年々強まり、「教えてもらいたい」という普通の願いが「他力本願」と責められる雰囲気さえ生まれてきました。

だから今、職場に学習の時間があり、先輩がテーマを与えてくれ、素朴な疑問を質問でき、答えてもらえ、一緒に考える仲間がいる事が、本当にうれしいです。

教えてもらえるうれしさ #人材育成

【連載】れいコラム No.38 組織のあり方 #内部統制

以前、企業の「内部統制」に関わった事がありました。内部統制とは、企業の不正防止(粉飾決算など)のために定められたアメリカ発祥の制度で、責任者による承認を厳しくし、記録を徹底させる、というものです。
私は情報システム部として、社内で使われているさまざまなシステムの内部統制を促す役割でした。

この時戸惑ったのは、多くのシステムで「責任者」がはっきりしない、という事でした。
所轄部署の責任者が詳細を知らない。組織上の責任者とは異なる「詳しい人」が現場にいて切り回している。
また手順書や記録がなく「○○さんに聞かないとわからない」事だらけになっている…。

こうした「属人的」な状態は、内部統制上はリスクと見なされます。
ただ、人は「一任」されるからこそ判断力が磨かれ、自信と責任感ある人材に育つ、という面もあると思います。
組織のあり方を考えさせられた、貴重な経験です。

組織のあり方 #内部統制

【連載】れいコラム No.37 担い手探し

先日、利用している宅配生協で役員公募があったので、手を上げてみました。
役員は2度目で4年ぶりですが、この4年で新たに2地区が、役員のなり手がなく活動休止に陥った事を知りました。
コロナ禍の影響はあると思いますが、それ以前から「活動の意義がわからない」「活動の負担が大きい」という声が多くありました。

この生協に限らず、自治会やPTAなど様々な団体が今、新たな担い手探しに苦労しています。
私は、その一因に「従来のやり方が今の時代に合わない」問題があると思います。
例えば、頻繁に招集される。活動が効率的でない。毎回膨大な資料を配られる…。

安心・安全に暮らしたい。だから自ら動く。その思いが各種活動の原点であり、今も昔も変わらないはずです。
新しい人が「これなら私もできる」と思えるやり方に大胆に変えてこそ、先人が積み上げたものを受け継げると思うのです。
一所懸命、考えて提案していけたらと思っています。

れいコラム No.37 担い手探し

【連載】れいコラム No.36 能登半島の被災地 #令和6年度能登半島地震

能登半島地震が起きてから、このコラムを書いている今日で20日目です。被災地の方々の状況が、テレビや新聞、SNSなどで伝わってきます。断水が続いている。体育館の床に雑魚寝している。避難所のトイレが汚物であふれ、周囲に悪臭がたちこめている…。

災害が起きた時、政府がまずやるべき事は「被害の全容を把握し、可視化する事」、そして「復旧までの見通しを示す事」ではないでしょうか。被災した志賀原発の件も含めてです。しかし、それらの事が未だになされていないように思います。そしてテレビや新聞も、被災地の様子は伝えても、政府の異様なリーダーシップの欠如は「あえてスルー」しているように見えます。

政治が腐った国に生きるとはこういう事なのか…、被災地で苦しむ方々は明日の自分の姿だ…と思います。泥の中を這うようにしてこの政治を変えていかなければいけない、と改めて思います。

【連載】れいコラム No.35 追及してほしい #マスメディアとは

昨年末、お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志氏による性加害を告発する記事が、週刊文春に載りました。記事を読むと、女性達の話は具体的で詳細で、読んでいる私まで恐怖を感じ、とても傷ついた気持ちになりました。

松本氏は、文春の記者の取材に対し「証拠を見せて」と言ったそうです。そして SNSで「事実無根なので闘いまーす」と書きました。しかし、自ら記者会見を開いたり文書で回答する、といった対応はしていません。1月8日、松本氏の所属事務所が「裁判に注力するため活動を休止する」旨を発表しました。

事実を認めるにせよ、否定するにせよ、なぜもっと毅然とした態度を取れないのだろう…と情けなく思います。そしてメディアは追求しなければいけないと思います。立場の強い人間が弱い相手を、欲望をぶつける物のように扱う…。日本がそんな事を許さない社会になるために、必要な事だと思うのです。

@reikosekiya

追求してほしい 〜メディアへの期待 #文春

♬ オリジナル楽曲 – 関谷玲子 – 関谷玲子

【連載】れいコラム No.34 能登地震と原発 #令和6年能登半島地震 #志賀原発

元日に石川県能登地方で地震が発生し、日本海沿岸を津波が襲いました。
私は帰省の車中でニュースを見て、あまりの事に言葉を失いました。そして日本海沿岸にずらっと並んだ原発の事が頭をよぎり、嫌な予感で一杯になりました。

このコラムを書いている1月2日の夜、NHKのニュースで「○○原発 異常なし」と順次テロップが流れる中、「志賀原発 冷却に異常なし」とありました。
なぜ「冷却に」と限定するのか気になり、ネットで調べると、志賀原発は被災していました。
使用済み燃料プールで放射性物質を含む水が床にあふれる。変圧器が破損し油漏れと、それに伴う外部電源の一部喪失…。
現時点では冷却できているようですが、何日耐えられるのかも復旧見通しも不明です。

地震や津波のリスクが高い日本にずらっと原発を並べ、再稼働にこだわる岸田政権がいかに狂っているか、この現実が答だと思います。

能登地震と原発 #令和6年能登半島地震

【連載】れいコラム No.33 「向こう見ず」 #今年の総括 #日本共産党

私は昨年(2022年)まで、ある企業の情報システム部門にいました。ちょうど業務の節目で、何か新しい事がしたい…と感じていた時、「候補者になってみない?」と声が掛かったので、やらせて頂きました。今思えば、議員の事も選挙の事も「知らなかった」からできた、向こう見ずな決断でした。
今は候補者活動から離れ、党さいたま地区の機関紙部で働いています。営業事務と赤旗の卸業務と経理を合わせたような、色々やる仕事です。

業務の傍ら「学習」の時間があり、党の歴史と日本の現代史を学んでいます。学校教育を普通に受けてきたのに、知らない事ばかりです。
国民が歴史を知らない…これが諸問題の根源だと思います。そして、党が持つ膨大な知識と経験と繋がりを、このまま朽ち果てさせてはいけない…と思います。
党の中にいるからこそできる事があるはずだ。その思いで、来年も党の中で自分にできる事を探します。

れいコラム No.33 「向こう見ず」 #今年の総括 #日本共産党

【連載】れいコラム No.32 夫の転職 #優良企業とは

私の夫はシステムの仕事をしていますが、今月転職しました。
社会人生活25年で色々な職場を経験する中、長時間労働、パワハラ的な人間関係、引継ぎも教育もないまま任される仕事、といった辛い事もありました。
不安も抱えて新会社でスタートしましたが、その不安はよい意味で「裏切られ」ました。

色々な事がうれしい、と夫はいいます。
入社時の事務手続きがわかりやすくまとまっていて、丁寧な「記入例」までついている事。
初出社の日、部署の人達が一緒に昼食に行ってくれた事。
勤怠管理がきちんとしていて、残業は多くない事。
そして何より「内製」といって、システムを外注に投げず、自社で人を抱えて開発、運用している事…。

「内製」のよさは、目先の効率や完成度ではなく、試行錯誤で経験値を積んだ「人材」が育つ点にあると思います。
新会社の「人を大切にしてくれる」感じに、感動してしまう夫と私です。

夫の転職 #優良企業とは

【連載】れいコラム No.31 生協の取り組み #安全なものを食べたい

我が家では、日々の買い物に「生活クラブ」生協の宅配を併用しています。
5年前、初めて順番が来て役員をやりました。その年なぜか引き継ぎがほぼなく、目隠し&手探り状態でした。他地区の役員や職員の方々に教えて頂きつつ、2年間やりました。
最初こそ「しまった!面倒な事を引き受けた…」と思いましたが、それまで「仕事」といえば会社の仕事しか知らなかった私にとって、思いがけない貴重な経験になりました。

この生協の取り組みは、「鶏卵」に端的に表れていると思います。価格は一般的な卵の2倍近いですが、親鶏の輸入が一般的な中、国内で生み育てた鶏を、遺伝子組み換えや残留農薬を避けた餌で、大切に育てて採る卵です。「安全なものを食べたい」という市民の願いの実践だと思います。

今、物価が本当に異常に上がっていて、我が家の収入は逆に下がっていて、100円、200円を切り詰めています。これまで私なりの思いで続けてきたこの生協を、今後も何とか続けたいですが…。

生協の取り組み #安全なものを食べたい