【連載】れいコラム No.25 #学校の図書室

子どもの小学校に「図書ボランティア」という活動があります。図書室の本の修理や整理、飾りつけなどの工作、読み聞かせなどを行うもので、私は今年から参加しています。

ページが何枚も取れたり破れたりしている本も少なくありません。のりやテープで修理して、大事に使い続けています。どの本も基本1冊しかないので、今子どもの間で人気のある本は、4人、5人と順番待ちになったりしています。

予想以上にたくさんの子ども達が図書室に来てくれる事にも驚きました。授業の合間の短い休み時間にワーッと入ってきて、楽しそうに本を選んで借りていきます。時には、授業中のはずの時間にフラッと1人で来て、図書の先生と話していく子どももいます。

先生は「図書室は、居場所がなくなり教室や校舎から脱走する子の最後の砦なので、来る子には『福祉的に対応』したいと私は考えています」と言います。授業のように目標地点に引き上げる「教育的対応」に対し、「子どもの安全と幸福を最優先する」対応を目指す、と説明されました。

そんな先生の姿勢に、親として感謝の気持ちを感じつつ、学校に図書室があってよかった…と思います。使い古された本が一杯の、普通の教室1個分くらいの大きさしかない小さな図書室ですが、学校の中のオアシスのように、特別な空間と役割になっていると思います。
図書ボランティアは、そんな図書室の空気を感じつつ、本を通じて子ども達に関われる、とても楽しい活動です。

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