【連載】れいコラム No.17 #夏休み

7/22~8/28 まで、小5と小2の子どもが夏休みでした。これまで長期休みは保育園や学童保育にお世話になってきましたが、今年は諸事情により家で過ごさせる事が多くなりました。
子ども達を「家庭だけで見る」日々は、産育休の時以来でしたが、とてもプレッシャーでした。そもそも平日は仕事で、子ども達を置いて家を出るしかなく、「見る」事すらできませんでした。

去年までは、毎朝保育園や学童保育に送りさえすれば、保育士さんや指導員さんがバトンを引き継ぎ、集団の中で思い切り体を動かして1日過ごさせてくれるので、安心して仕事に行けました。それがどんなにありがたい事だったか、今回身に沁みました。

保育園や学童保育は、ただバトンを受け取るだけでなく、子どもが 「安心・安全に、居心地よく過ごせる」 状態で預かってくれるからこそ、預けられます。
「安心・安全に、居心地よく」 …。とても難しい事だと思います。子どもの集団は大人の集団とは違います。保育者は、例えば学童から公園などへの移動の際、車道に飛び出すなど危険な行動がないよう、目を光らせます。外遊びの間も、危ない事をさせないよう遊びながら全体を見ています。外遊びをしたい子、室内で遊びたい子、元気な子、寝不足な子、風邪気味の子、、、色々な性格や体調の子がいる中、それぞれが居心地よく過ごせるよう配慮します。子ども同士ゆえ小さなトラブルは日常茶飯事なので、子ども同士で解決できない場合は保育者が間に入ります。

「安心・安全に、居心地よく」 過ごすためには、保育者が子ども1人1人にきめ細かく配慮して対応することが欠かせません。でも今、保育園や学童保育に対する日本の予算はあまりにも少なく、必要な人数を確保したり、長く働き続けて経験値を積んでいく事がとても難しい状況だと思います。
通園バスでの置き去り事故や、保育中の暴言や暴行など、いたたまれないニュースも頻繁にあります。必要な予算をつけない悪い政治のしわ寄せが、保育の現場に、子ども達に、もろに行ってしまっているのを苦しい思いで感じています。

【連載】れいコラム No.14 #前職の思い出

これまで色々な職場でお世話になってきました。思い出すのは、16年勤めた前職の社長と直属の上司が、出産や育児の際、様々に便宜を図って下さった事です。

通勤が遠かったため、週3日テレワークで働くことをOKに。未就学児がいる場合に1日の勤務時間を8hから6hに短縮できる「育児時短勤務制度」を小学3年生まで延長し、更に1日4h以上・週30hの範囲で柔軟に働いてよい事に。実情に合わせて制度を変えて歩み寄って下さいました。

これまで仕事を辞めずに子育てしてこられたのは、前職の社長や上司を始めとした周りの人が助けてくれたからであり、各種制度があったからでした。そうでなければ間違いなく辞めていたか出産できなかったと思います。

制度も最初からあったわけではなく、私の前を歩いた人達が切り開いてくれたのだと、最近気づきました。だから今実現されていない事も、段々切り開かれると信じてやっていこうと思います。子育てに限らず「もしこうだったらどんなにいいだろう…」と思う色々な事を、諦めずに求めていきたいと思います。