【連載】れいコラム No.18 #海洋放出

福島第一原発の「汚染水」。政府は「処理水」という呼び名にこだわりつつ、8月24日、とうとう海に流し始めました。放出は本当にやむを得ない事なのでしょうか。水の安全性は本当の所、どうなのでしょうか。

国際環境NGO「グリーンピース」や「Friends of the Eearth Japan」のサイトにわかりやすく書かれていました。まとめると
①「トリチウム以外は基準値以下」というデータは、水を溜めている大量のタンク群のうちごく一部のタンク(全体の3%)での測定値
②全体の70%のタンクで基準値超えの放射性物質を検出
③東電は「基準値超えの水は再処理して放出する」というが、何を・どれだけ・いつまで放出するのか試算すら提示していない
④大型タンク貯蔵やモルタル固化など「実現可能な代替案」が提案されているのに政府は向き合おうとしない

この「なしくずし式」の海洋放出は、あまりにもずさんで無責任な所業ではないでしょうか。
事実を一人でも多くの人に知ってほしいです。

【連載】れいコラム No.9 #PFAS

東京の西側、多摩地域。地下水が豊かで、昔から「多摩の水はおいしい」と地域の人々に飲まれてきました。
ところが 2019年、その水に有害物質「PFAS(ピーファス)」が含まれていた事が判明しました。
昨年の住民による大規模検査(650人参加)では、過半数の方から重大な健康被害のリスクとされる 20ng/mL超のPFASが検出されました。

PFAS とは「有機フッ素化合物」 という人工物質の総称です。熱に強く、水や油をはじく性質を持ち、様々なものに使用されてきました。
しかし近年、ごく少量でも体に入ると発がん性や免疫力低下など、様々な有害性がわかってきました。更に「永遠の化学物質」とも呼ばれ、自然界では分解されない厄介な物質です。
今、世界で急速に規制が進められています。

多摩地域のPFAS汚染の原因と推定されるのが、米軍横田基地です。
基地はこれまで度々PFASを含む泡消火剤の漏出事故を起こしながら、日本側に通知すらしていませんでした。
そして都も、実は2004年頃から水のデータを取り、基地周辺での高濃度汚染を知っていたのに、黙っていました。
2018年、ある外国人ジャーナリストが基地を告発した事で、驚いた住民達が調べる中、実態が明るみに出てきました。

基地側は日本側の立入調査を拒否して、 「基地が原因とは限らない」 と、信じがたい態度を見せています。
そして、この深刻な状況に国が動こうとしないという、更に信じがたい現状があります。
住民達は実態解明と原因追求のため、更なる検査拡大と、検出されたPFASの成分分析を計画しています。

日本全国に作られた米軍基地。基地周辺のPFAS汚染は、実は横田基地だけではありません。
特に基地が集中する沖縄県では、最も広範囲で深刻な被害が出ています。
そしてどのケースでも、米軍は日本側の立入調査を拒否し、情報開示も拒否し、政府は抗議すらしていません。

アメリカと日本の 「本当の関係」 がどんなものか、怒りとともに気づかされます。
「人間が道を歩く時、アリがいないか、いちいち下を見ながら歩いたりしない」
今日本がされている事は、それと大差ないのではないでしょうか。

「水を汚した責任を取れ。」 そんな当たり前の事も言えずに、逆に言いなりに、自国の社会保障や教育、震災復興に使う筈だったお金まで、軍拡に注ぎ込む。
今、よその国より自分の政府が、私は一番怖いです。

自民党・公明党・維新の会・国民民主党が協力して変えたがっている 「憲法」 が、今、最後の歯止めです。
だからこれら以外の政党を支持しないといけないし、自分なりに拡散していかなければいけない、と思います。