私は昨年(2022年)まで、ある企業の情報システム部門にいました。ちょうど業務の節目で、何か新しい事がしたい…と感じていた時、「候補者になってみない?」と声が掛かったので、やらせて頂きました。今思えば、議員の事も選挙の事も「知らなかった」からできた、向こう見ずな決断でした。
今は候補者活動から離れ、党さいたま地区の機関紙部で働いています。営業事務と赤旗の卸業務と経理を合わせたような、色々やる仕事です。
業務の傍ら「学習」の時間があり、党の歴史と日本の現代史を学んでいます。学校教育を普通に受けてきたのに、知らない事ばかりです。
国民が歴史を知らない…これが諸問題の根源だと思います。そして、党が持つ膨大な知識と経験と繋がりを、このまま朽ち果てさせてはいけない…と思います。
党の中にいるからこそできる事があるはずだ。その思いで、来年も党の中で自分にできる事を探します。
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【連載】れいコラム No.20 #この3年半で
この3年半で「生まれ変わった」といってもいいほど、世の中の見え方が変わりました。
知るべきなのに知らなかった事が山ほどある事を知りました。政治。日本の社会。人権。民主主義…。
当初、私はあまりに楽観的でした。「このコロナ禍で、私がそうだったように皆が政治の異常に気づき、投票に行き、政権交代が起き、日本がよくなるだろう!」と。
でも現実は違いました。署名を集めても、宣伝しても、投票に行っても、状況はビクともせず、むしろ加速して悪化していく…。
私には「基礎」がない、と痛感します。歴史を知らず、「人権」も「民主主義」も知らず、学校で覚えたのは「集団のルールに従い効率よくこなす」事でした。おそらく私だけの問題ではないと思います。
それでも、諦めるには不条理すぎるし、子どもの未来を思えば何かせずにはいられない…。そんな思いで、自分が今すべき事を探しています。
【連載】れいコラム No.16 #憲法
実は、私は「日本国憲法」について殆ど何も知りません。今年の夏、ある党員の方の「日本国憲法の前文を初めて読んだ時、涙が止まらなかった」という言葉がきっかけになり、学び始めています。
前文を読んで衝撃的だったのは、なぜこんな重要なものを自分は知らないのか、という事でした。48歳の今まで前文を読んだ事もなく、憲法の理念も成り立ちも知らず、知らない事に気づかずに生きてきました。
私と同世代の多くの人も似たような状態かもしれないと思います。習った覚えがないのです。
憲法を学ぶ事は、太平洋戦争の歴史と経験を学ぶ事と一体だと感じます。子どもの頃から当たり前にその歴史と経験に触れ、様々な意見に触れ、考えを深めていく事が、本来重要だと思います。それでこそ政治への意識も高まるはずです。
学校教育に今一番個人的に望む事はそれです。憲法と一体に太平洋戦争の歴史と経験を学ぶ事…。特定の解釈を押しつけるのではなく。
でも、小5と小2の子ども達に聞くと、学校では戦争の事も原爆の事も憲法の事も、全く習わない、話にすら上らないといいます。
今、選挙の投票率が低いのは、政府のメディア戦略の影響もあると思いますが、根本的には教育の問題が大きいように思っています。
「知らない事に気づく」ためのきっかけ作りを、もっと何かしていけたら…と思います。