【連載】れいコラム No.16 #憲法

実は、私は「日本国憲法」について殆ど何も知りません。今年の夏、ある党員の方の「日本国憲法の前文を初めて読んだ時、涙が止まらなかった」という言葉がきっかけになり、学び始めています。

前文を読んで衝撃的だったのは、なぜこんな重要なものを自分は知らないのか、という事でした。48歳の今まで前文を読んだ事もなく、憲法の理念も成り立ちも知らず、知らない事に気づかずに生きてきました。
私と同世代の多くの人も似たような状態かもしれないと思います。習った覚えがないのです。

憲法を学ぶ事は、太平洋戦争の歴史と経験を学ぶ事と一体だと感じます。子どもの頃から当たり前にその歴史と経験に触れ、様々な意見に触れ、考えを深めていく事が、本来重要だと思います。それでこそ政治への意識も高まるはずです。

学校教育に今一番個人的に望む事はそれです。憲法と一体に太平洋戦争の歴史と経験を学ぶ事…。特定の解釈を押しつけるのではなく。
でも、小5と小2の子ども達に聞くと、学校では戦争の事も原爆の事も憲法の事も、全く習わない、話にすら上らないといいます。
今、選挙の投票率が低いのは、政府のメディア戦略の影響もあると思いますが、根本的には教育の問題が大きいように思っています。

「知らない事に気づく」ためのきっかけ作りを、もっと何かしていけたら…と思います。

【連載】れいコラム No.15 #原爆と人間展

8月1日から6日まで大宮図書館で行われた「原爆と人間展」に、子どもと一緒に行ってきました。学生時代に広島平和記念資料館に行って以来の事でした。

被爆者が描いた「原爆の絵」、写真、出征する兵士に近隣の人々が持たせたという「日の丸の寄せ書き」や「千人針」の実物などの展示がありました。
原爆の絵が伝えてくるものは、とても言葉にはできないものでした。日の丸の寄せ書きや千人針からは、人間1人が戦場に赴くという事がどれだけの事なのかが伝わってきました。
子ども2人も真剣に見ていました。特に小5の上の子は熱心にパネルを読んでいました。

政治の使命は戦争を起こさせない事。学校教育が最優先すべき事は、戦争と原爆の体験を伝える事…。この展示を見てそう思いました。
言葉だけで伝えきれるものではないと思うので、戦争や原爆の「体験」に触れる、このような機会が重要だと思います。

私の子どもは小5と小2ですが、戦争の事や原爆の事を学校で習っているか聞くと、全く習わないといいます。
自分の国の歴史を知って考えるのに早すぎるという事はない筈です。その年齢なりの感じ方をして、色々な議論を経験する事が大切だと思うのに、考える機会すら与えられていないとは…。
教育に深刻な問題があると思います。