【連載】れいコラム No.9 #PFAS

東京の西側、多摩地域。地下水が豊かで、昔から「多摩の水はおいしい」と地域の人々に飲まれてきました。
ところが 2019年、その水に有害物質「PFAS(ピーファス)」が含まれていた事が判明しました。
昨年の住民による大規模検査(650人参加)では、過半数の方から重大な健康被害のリスクとされる 20ng/mL超のPFASが検出されました。

PFAS とは「有機フッ素化合物」 という人工物質の総称です。熱に強く、水や油をはじく性質を持ち、様々なものに使用されてきました。
しかし近年、ごく少量でも体に入ると発がん性や免疫力低下など、様々な有害性がわかってきました。更に「永遠の化学物質」とも呼ばれ、自然界では分解されない厄介な物質です。
今、世界で急速に規制が進められています。

多摩地域のPFAS汚染の原因と推定されるのが、米軍横田基地です。
基地はこれまで度々PFASを含む泡消火剤の漏出事故を起こしながら、日本側に通知すらしていませんでした。
そして都も、実は2004年頃から水のデータを取り、基地周辺での高濃度汚染を知っていたのに、黙っていました。
2018年、ある外国人ジャーナリストが基地を告発した事で、驚いた住民達が調べる中、実態が明るみに出てきました。

基地側は日本側の立入調査を拒否して、 「基地が原因とは限らない」 と、信じがたい態度を見せています。
そして、この深刻な状況に国が動こうとしないという、更に信じがたい現状があります。
住民達は実態解明と原因追求のため、更なる検査拡大と、検出されたPFASの成分分析を計画しています。

日本全国に作られた米軍基地。基地周辺のPFAS汚染は、実は横田基地だけではありません。
特に基地が集中する沖縄県では、最も広範囲で深刻な被害が出ています。
そしてどのケースでも、米軍は日本側の立入調査を拒否し、情報開示も拒否し、政府は抗議すらしていません。

アメリカと日本の 「本当の関係」 がどんなものか、怒りとともに気づかされます。
「人間が道を歩く時、アリがいないか、いちいち下を見ながら歩いたりしない」
今日本がされている事は、それと大差ないのではないでしょうか。

「水を汚した責任を取れ。」 そんな当たり前の事も言えずに、逆に言いなりに、自国の社会保障や教育、震災復興に使う筈だったお金まで、軍拡に注ぎ込む。
今、よその国より自分の政府が、私は一番怖いです。

自民党・公明党・維新の会・国民民主党が協力して変えたがっている 「憲法」 が、今、最後の歯止めです。
だからこれら以外の政党を支持しないといけないし、自分なりに拡散していかなければいけない、と思います。

【連載】れいコラム No.8 子育ての現場から

「自分の事で精一杯。結婚なんて、子どもなんて、とても…」 長らくそう思っていた私ですが、36歳の時、ふとした縁で結婚しました。
経済的に厳しい中、子どもは迷いましたが、 「産んでみたら何かがあるのかも…」 漠然とした直観で、 37歳で出産しました。

いざ生まれてみると、人生が急に変わった感じがしました。テレビのニュースが突然、自分事として感じられる。食べ物の安全性や、環境問題が気になる。日本の将来が心配…。
身の回りで起きる色々な出来事が、子どもを通じて「自分事」として感じられるようになりました。

子育ては楽しいですが、同時に地獄のようでもあります。仕事で疲れて家に帰って、家に帰ってからの方が忙しい日々。睡眠時間は4時間。休日はなく、終わりもなく、代わってくれる人もいない日々…。

子育ては、お金も、労力も、ものすごく掛かります。我が家は共働きでないとやっていけません。働きながらの子育ては、苦しいです。
柔軟にやれる仕事の人はいいな。親が近くにいて頼れる人はいいな。夫と家事を沢山シェアできている人はいいな。そういう状況が作れなかった自分は、だめだな、、、。 帰宅して家事をやれずぐったりしてしまう自分は、だめだな、、、。落ち込んでしまう事もしばしばです。

でも、私なりに善戦している気もします。そもそも、柔軟にできる仕事や、頼れる親などの 「切り札」を、沢山持っていなくても。超人のように強い体と心を持っていなくても。産みたいと思う色々な人が皆、安心して産めて、死ぬほど頑張らなくても、楽しく子育てできる。そんな社会でなければ、出生率も増える筈がない、と思うのです。
今の日本は、そんな社会ではないと思います。全ての国民に冷たい。子どもにも、冷たい。子育て中のお父さんお母さんにも、冷たい…。

安価に安全に育児をシェアできるサービス。十分な経済的支援。状況に応じて働き方を柔軟に調節できる雇用制度。などが、本来、社会に欠かせないと思います。
だから、考えれば考えるほど、政治が大切。普段から政治に関わりたい。選挙に行くだけが政治じゃない。この認識を広げて行けたらと思います。

そしてもう少し、できない事を受け入れて、自分や周りを責めず、寛容に、子育てと家事と仕事を回せたらいいのに、と思います。

【連載】れいコラム No.7 学童保育

「すっごい楽しかった!」 上の子が初めて学童保育に行った日、迎えに行くと、パーッと明るい顔で戻ってきました。
靴も靴下も泥んこ。ここまで思い切り遊ばせてくれるのか…!ありがたい、と心から思いました。

「異年齢で群れて目一杯遊ぶなんて、古き良き昔の話だ…。」 と思っていましたが、学童は正にそんな場所でした。
揉めごとも起こりますが、それも含めて貴重な経験の場です。

学童の指導員さんは、子ども達と一緒に走り、遊びます。安全に配慮し、揉めごとがあれば仲裁し、どの子も居心地よくいられるよう場を保ちます。
愛情はもちろん、心身のタフさ、観察力、判断力など、様々なものが問われる難しい仕事で、拘束時間も長いのに、低賃金です。担い手が少なく、どの学童も綱渡りの運営です。

学童保育に出される補助金のうち 「処遇改善費」 というものがあります。指導員の人件費への補助です。
1クラブあたり300万円まで出せる制度ですが、さいたま市は1クラブ100万円ずつしか出しません。
ゆえに市内の学童は、たいてい正規指導員2人体制で、後はアルバイトです。人件費がぎりぎりなのです。

コロナなど様々な事態に対応しなければならない現場で正規2人というのは、あまりに厳しいです。
大所帯で正規 3人体制を取っているクラブは、保護者が割高な保育料を負担しています。

「少子化」と、さも難しい問題のように政府やマスコミがいうのは、当事者の私から見ればこっけいです。
「とぼけるのはもういいから、さっさとお金を出しなさい!」 言いたい事はそれに尽きます。
子どもの事に限らず、価値あるものやサービスを生み出し、支えているのは、人なのですから…。

【連載】れいコラム No.6 入管法の問題

今、若い人を含む多くの人が「ありえない!」と怒っている「入管法改正案」。この問題を、私はつい最近まで、ほぼ知らずにいました。なぜここまで大問題になっているのか…?素朴な疑問から学び始めました。

まず知ったのは、政府が「不法滞在」と呼ぶイメージとは裏腹に、様々な理由で、日本に来ている外国人が 「非正規滞在」となってしまうことは普通にありえる、ということです。
例えば、母国の戦火を逃れてきて、難民認定を待っている人。働きに来たけれど解雇されたり、劣悪な労働に耐えかねて辞めてしまった人。お金が尽きて帰るに帰れない人…。

そして、出入国を管理する「入管」の、一言でいえば「闇」。難民認定や在留特別資格、収容などの判断がほぼ入管の独壇場で、明確な基準もなく、ブラックボックスとなっています。

私が最も問題を感じるのは、「帰る」と言うまで何年でも、入管の一存で「収容」と称して拘禁する運用です。国連機関から「拷問」と指摘されています。
ウィシュマさんが亡くなったのも、この収容中です。収容施設という密室の中でおぞましい目にあっていた事が、小出しにされる証拠の中から明らかになっています。

非正規滞在状態の外国人は、例え収容施設を出ても 「仮放免」という扱いになります。就労が禁じられ、健康保険も禁じられ、移動も制限されて、生殺しのような状況に置かれます。

政府は「不法滞在」の違法性や犯罪性を強調し、より強権的な対応が必要、と主張しています。でも国会で審議する中で、ずさんな認定審査の実態が明らかになったり、非正規滞在外国人の殆どは犯罪とは無縁の、帰るに帰れない事情を抱えている人である事が明らかになったりして、改正案の前提はとっくに崩れています。

共産党や立憲民主党などはこの改正案に反対し、共同で対案を出しています。入管とは独立した認定機関を設ける事。どんな時も人権を最優先に配慮する事。国際法に則った認定基準を設けて対応する事。やむをえず収容する場合にも期限を設け、裁判所を介在させる事、など…。まっとうだと思います。

自民党、公明党、維新の会、国民民主党の4党は手を取り合って、改正案を通そうとしています。
テレビも大新聞もグルで、とにかく実態を報じない。ボロを出しても報じない。対案も報じない。ひどいですね。
数の力で、法案は通されてしまうかもしれませんが、沢山の人がもう気づいて怒っていて、この4党の所業を許さないし、今後も声を広げていくと思います。私もその1人です。

【連載】れいコラム No.5 息子の「#ソーラン節」で思う事…

小5の息子が今、学校で毎日「ソーラン節」の練習をしています。もうすぐ運動会で、通う小学校では毎年5年生はソーラン節、と決められているためです。

踊り自体はかっこよく、保護者の評判もよいです。でも息子からは「だるい」「うざい」「はだしで踊らされて痛い」などの声が毎日こぼれてきます。全員一律でやらせるのは、やめてくれないかな…と秘かに思ったりします。

運動会に限らず、学校には今 「選択の余地なく、一律に」があふれているように思います。例えば毎日の宿題は、子どもの個性や理解度に関わらず、全員一律の内容と量が出され、すべてこなすよう求められます。

大人でも子どもでも 「人から何かを強いられる」 という事は、基本的に苦痛な事だと思います。その苦痛がずっと続いてしまうと、やがて色々な問題となって現れてくるのではないか…と思います。

もちろん、子どもの性格は様々で、苦痛に感じる度合いも様々だと思いますが。
私自身は 「やれっていうなら、とりあえず、やってみようかな?」 と、良くも悪くも素直に、受け入れるタイプでした。娘は 「いやだけど、さっさと片づけちゃお。」 と、ある程度割り切るタイプ。息子や夫は 「なぜ、そんなことをしなければならないのか?」 と、違和感を強く感じるタイプです。

選択の余地がない、という事自体に、大きなプレッシャーを感じるタイプの子も、きっといると思います。
一見うまく受け流したり、こなしているように見える子も、心の中にはたくさん不満を抱えているのかもしれません。

地域の中で、身近な子ども達に寄り添い、私ができる事を探しながら、少しでも支えていきたい…と思っています。

【連載】れいコラム No.4 常に”特盛り”

選挙も終わり改めて自分を見つめてみれば、相当背伸びして、色々な事を引き換えにしていた事に気づきました。新しい仕事も始まり、まずは家の事と体調をきちんと整えようと思い至りました。

引き換えのトップ3は ①掃除・片付け ②家族の食事 ③入浴・睡眠 でした。2人の小学生の親として、ハウスキーパーとして、私の仕事は常に”特盛り”。ある意味ありがたい事ですが、帰宅した瞬間にスイッチを切り替えてこなす事が、どうしてもできない自分がいました。

もう少し分担もしたい所ですが、夫は通常0時過ぎの終業。両親は近所には住んでおらず。これ以上は…という感じです。「脱長時間労働」「ジェンダー平等」の、正に当事者です。

落ち着くまでしばらく朝の駅頭宣伝参加は見合わせますが、もちろん今後も、私は当事者として行動・発信していきます✨

【連載】れいコラム No.3 ある若手技術者の死

5月8日付け赤旗に1人の若手技術者の話が載っていました。東芝グループの社員でシステムエンジニア(SE)をされていたその方は2019年11月、自ら命を絶ちました。

新卒5年目、未経験の分野の開発責任者に据えられ、プロジェクトが迷走する中、心身ともに追い込まれての事でした。背景には東芝の経営危機、凄まじいリストラ、それを主導して大もうけした海外投資家達と、現場の深刻な疲弊がありました。

私も長年SEとして働き同じ風景を見てきました。人を育むゆとりのない現場。責任感ある人々が絞り出すように無理をして疲弊していく現場。「今だけ、金だけ、自分だけ」もうかればいいとの考え方で人や企業を食い潰す投資家…。野放しにしてきた自公政治の責任は大きいと思います。

東芝は今、海外投資家との決別・出直しのため「株式非公開化」を調整中との事で、結果に注目しています。

【連載】れいコラム No.2 「さいたまこども選挙」結果発表「当選」

先日の県議選に「投票」してくれた子ども達がいました!
市民主催の「さいたまこども選挙」に参加した32人の子ども達です。
本当の県議選と同じ日に投票が行われ、後半戦が終わった後の4/25に結果が公表されました。

結果は、自民田村さん4票。立民武田さん14票。関谷れいこ14票。私 「当選」でした♪
事前のアンケートに全力で回答しました。原発の事。子どもへの予算が圧倒的に足りない事。子どもの幸せのためには子どもを取り巻く大人達の幸せが欠かせない事…。
わかりやすさにもこだわり「全員、私に入れるに違いない!」位の思い入れを持っていました。

「当選」したものの決して「ダントツ」ではなかった事、このズレをゼロにする努力が必要だと実感しました。
こども選挙主催者の1人、北浦さんのお話に感銘を受けました。「政治家に任せきりではなく、市民がやる。自分がやる。政治が変わるのは最後かもしれないと思っています。」
私も続きたいと思います。

さいたまこども選挙

【連載】れいコラム No.1 皆様への感謝と、政治への思い

県議選では暖かいご支援を有難うございました。議席に届かず申し訳ありません…。私と党に寄せられた7892票の思いは決して無駄に致しません。

この半年、見沼区を隅々まで回り沢山の課題に出会ってきました。駅のない地域にバスを増やしたい。超満員の小学校を解決したい。地域の自然を守りたい。下げられるものは極力下げて物価高の痛手を和らげたい(水道、給食費etc.)…。

それらをやらせるために選ぶのが市議・県議。真剣に選び、約束を守るか厳しく見ていく。地方選挙こそ大切ですね。

「政治なんて…」とずっと無関心で、今は「政治=暮らしだともっと早く気づきたかった」と悔やんでいます。1人でも多くの「3年前の私」につながりたいとの思いで行動していきます。今後ともよろしくお願い致します。

『#妖怪の孫』 観てきました。

『妖怪の孫』 観てきました。私個人の感想で、

硬い報道番組みたいなものを勝手に期待して行った所、映画は一通り広く浅く寄せ集めてポップにまとめた感じがして、もっと深掘りしてまとめてほしい!とも感じてしまったのですが、地元山口での影響力の実態や、生育歴など、知らなかった事も沢山あり、面白く観る事はできました!

そして改めて、今までにない事をここまで色々やった人だったのか…と震撼しました。
メディア操作、人事介入、統一協会癒着、アベノミクス、トランプやプーチンとの関係など…あの一見朗らかな笑顔からは想像できないほど恐ろしい…と改めて思いました。

安倍さんに焦点を当てて深掘りすれば、今日本がここまでダメになってしまった理由が全部わかるかもしれない…とすら思いました。
そして、安倍さんの最終目的だった憲法改正 。権力者を縛る檻から国民を縛る檻へ180度変質させる事。

しかもそれとは気づかせないように。
これ、一部政治家によるテロだと思います。
これだけはだめでしょう💧
観て良かったです。

妖怪の孫