福島第一原発の「汚染水」。政府は「処理水」という呼び名にこだわりつつ、8月24日、とうとう海に流し始めました。放出は本当にやむを得ない事なのでしょうか。水の安全性は本当の所、どうなのでしょうか。
国際環境NGO「グリーンピース」や「Friends of the Eearth Japan」のサイトにわかりやすく書かれていました。まとめると
①「トリチウム以外は基準値以下」というデータは、水を溜めている大量のタンク群のうちごく一部のタンク(全体の3%)での測定値
②全体の70%のタンクで基準値超えの放射性物質を検出
③東電は「基準値超えの水は再処理して放出する」というが、何を・どれだけ・いつまで放出するのか試算すら提示していない
④大型タンク貯蔵やモルタル固化など「実現可能な代替案」が提案されているのに政府は向き合おうとしない
この「なしくずし式」の海洋放出は、あまりにもずさんで無責任な所業ではないでしょうか。
事実を一人でも多くの人に知ってほしいです。
アーカイブ: 投稿
【連載】れいコラム No.17 #夏休み
7/22~8/28 まで、小5と小2の子どもが夏休みでした。これまで長期休みは保育園や学童保育にお世話になってきましたが、今年は諸事情により家で過ごさせる事が多くなりました。
子ども達を「家庭だけで見る」日々は、産育休の時以来でしたが、とてもプレッシャーでした。そもそも平日は仕事で、子ども達を置いて家を出るしかなく、「見る」事すらできませんでした。
去年までは、毎朝保育園や学童保育に送りさえすれば、保育士さんや指導員さんがバトンを引き継ぎ、集団の中で思い切り体を動かして1日過ごさせてくれるので、安心して仕事に行けました。それがどんなにありがたい事だったか、今回身に沁みました。
保育園や学童保育は、ただバトンを受け取るだけでなく、子どもが 「安心・安全に、居心地よく過ごせる」 状態で預かってくれるからこそ、預けられます。
「安心・安全に、居心地よく」 …。とても難しい事だと思います。子どもの集団は大人の集団とは違います。保育者は、例えば学童から公園などへの移動の際、車道に飛び出すなど危険な行動がないよう、目を光らせます。外遊びの間も、危ない事をさせないよう遊びながら全体を見ています。外遊びをしたい子、室内で遊びたい子、元気な子、寝不足な子、風邪気味の子、、、色々な性格や体調の子がいる中、それぞれが居心地よく過ごせるよう配慮します。子ども同士ゆえ小さなトラブルは日常茶飯事なので、子ども同士で解決できない場合は保育者が間に入ります。
「安心・安全に、居心地よく」 過ごすためには、保育者が子ども1人1人にきめ細かく配慮して対応することが欠かせません。でも今、保育園や学童保育に対する日本の予算はあまりにも少なく、必要な人数を確保したり、長く働き続けて経験値を積んでいく事がとても難しい状況だと思います。
通園バスでの置き去り事故や、保育中の暴言や暴行など、いたたまれないニュースも頻繁にあります。必要な予算をつけない悪い政治のしわ寄せが、保育の現場に、子ども達に、もろに行ってしまっているのを苦しい思いで感じています。
【連載】れいコラム No.16 #憲法
実は、私は「日本国憲法」について殆ど何も知りません。今年の夏、ある党員の方の「日本国憲法の前文を初めて読んだ時、涙が止まらなかった」という言葉がきっかけになり、学び始めています。
前文を読んで衝撃的だったのは、なぜこんな重要なものを自分は知らないのか、という事でした。48歳の今まで前文を読んだ事もなく、憲法の理念も成り立ちも知らず、知らない事に気づかずに生きてきました。
私と同世代の多くの人も似たような状態かもしれないと思います。習った覚えがないのです。
憲法を学ぶ事は、太平洋戦争の歴史と経験を学ぶ事と一体だと感じます。子どもの頃から当たり前にその歴史と経験に触れ、様々な意見に触れ、考えを深めていく事が、本来重要だと思います。それでこそ政治への意識も高まるはずです。
学校教育に今一番個人的に望む事はそれです。憲法と一体に太平洋戦争の歴史と経験を学ぶ事…。特定の解釈を押しつけるのではなく。
でも、小5と小2の子ども達に聞くと、学校では戦争の事も原爆の事も憲法の事も、全く習わない、話にすら上らないといいます。
今、選挙の投票率が低いのは、政府のメディア戦略の影響もあると思いますが、根本的には教育の問題が大きいように思っています。
「知らない事に気づく」ためのきっかけ作りを、もっと何かしていけたら…と思います。
【連載】れいコラム No.15 #原爆と人間展
8月1日から6日まで大宮図書館で行われた「原爆と人間展」に、子どもと一緒に行ってきました。学生時代に広島平和記念資料館に行って以来の事でした。
被爆者が描いた「原爆の絵」、写真、出征する兵士に近隣の人々が持たせたという「日の丸の寄せ書き」や「千人針」の実物などの展示がありました。
原爆の絵が伝えてくるものは、とても言葉にはできないものでした。日の丸の寄せ書きや千人針からは、人間1人が戦場に赴くという事がどれだけの事なのかが伝わってきました。
子ども2人も真剣に見ていました。特に小5の上の子は熱心にパネルを読んでいました。
政治の使命は戦争を起こさせない事。学校教育が最優先すべき事は、戦争と原爆の体験を伝える事…。この展示を見てそう思いました。
言葉だけで伝えきれるものではないと思うので、戦争や原爆の「体験」に触れる、このような機会が重要だと思います。
私の子どもは小5と小2ですが、戦争の事や原爆の事を学校で習っているか聞くと、全く習わないといいます。
自分の国の歴史を知って考えるのに早すぎるという事はない筈です。その年齢なりの感じ方をして、色々な議論を経験する事が大切だと思うのに、考える機会すら与えられていないとは…。
教育に深刻な問題があると思います。
【連載】れいコラム No.14 #前職の思い出
これまで色々な職場でお世話になってきました。思い出すのは、16年勤めた前職の社長と直属の上司が、出産や育児の際、様々に便宜を図って下さった事です。
通勤が遠かったため、週3日テレワークで働くことをOKに。未就学児がいる場合に1日の勤務時間を8hから6hに短縮できる「育児時短勤務制度」を小学3年生まで延長し、更に1日4h以上・週30hの範囲で柔軟に働いてよい事に。実情に合わせて制度を変えて歩み寄って下さいました。
これまで仕事を辞めずに子育てしてこられたのは、前職の社長や上司を始めとした周りの人が助けてくれたからであり、各種制度があったからでした。そうでなければ間違いなく辞めていたか出産できなかったと思います。
制度も最初からあったわけではなく、私の前を歩いた人達が切り開いてくれたのだと、最近気づきました。だから今実現されていない事も、段々切り開かれると信じてやっていこうと思います。子育てに限らず「もしこうだったらどんなにいいだろう…」と思う色々な事を、諦めずに求めていきたいと思います。
【連載】れいコラム No.13 #埼玉県知事選
8/6(日)は埼玉県知事選挙の投票日ですね。私も先日、見沼区に来た柴岡ゆうま候補の応援で、候補者カーのアナウンサーをさせて頂きました。
SNSではほっそりソフトな印象でしたが、間近で見た柴岡候補は長身でたくましく、ソフトな中にも気迫がみなぎり、とても素敵でした。
現職の大野知事は、前回対立した自民党からも支持を受けています。自民・公明・国民・維新・立民の支持を受け、共産党以外の「オール与党」の形です。
でも、それで果たして住民第一の政治はできるのでしょうか。同じくオール与党状態のさいたま市政を見れば、住民の福祉にはとことん冷たく、大開発には糸目をつけず、誰のための政治か、と思う事がたくさんです。
自民党との一体化が進む大野県政を批判して「たたかう事が県民の利益につながる」と擁立を決めた共産党。「生きることを励ます県政に」を掲げてたたかう柴岡候補を心から応援しています。
【連載】れいコラム No.12 #食の安心・安全
我が家では、食事作りは私の仕事です。子どもの口に入るものは 「安心・安全」 なものを選びたい。なるべく手作りしたい…。そう思いつつ、現実は時間に追われ、外食やお惣菜に頼る事が多いです。
「手作り」 する場合も、とにかく時短が必要です。お米はもちろん無洗米。レンチンごはんの在庫も欠かせません。
カット済み野菜や調味肉、「○○のタレ」などの調味料、レトルト食品を多用しています。
外食やお惣菜、加工食品の安心・安全が気になります。
今、遺伝子組み換え作物や、国内では許されていない農薬やホルモン剤を使った輸入穀物や輸入肉なども、流通しています。
素材で買う時は表示に注意できますが、外食やお惣菜、加工食品は表示が不十分で、見えにくい問題があります。
個人的には、輸入小麦と輸入肉の現状がとても深刻だと思います。
いつか赤旗の広告欄に載っていた 「食べ物が劣化する日本」 という本を読み、知ってしまったのです。
リスクはゼロにできなくとも減らす事が大事だと思います。
毎日自分や子どもが口にするものの安心・安全は、ライフスタイルの範囲内で、改善できる事だと思っています。
まずは知識を増やす事….。
そして、やはりまっとうな政党を支持して、国民の安心・安全を追及する当たり前の政治にする事が欠かせないと思います。
【連載】れいコラム No.10&11 #学校のコロナ対策
新型コロナが「5類」とされたのにあわせ、学校の「コロナ対策」も変わりました。
マスクは自由。出席停止は5日に短縮。「濃厚接触者」という言葉は消え、オンライン授業も実質なくなりました。
おしゃべりしながら食べる給食。休み時間に自由に行ける図書室。子どもの楽しみが復活した事は、うれしいです。
でも、コロナは同じようにあるのに「5類になったからOK」というのは、論理的におかしくないか…?と思います。
「5類になる」前までは、家族などの身近な人がコロナになった時や、自分の感染防止のため、登校を自粛してオンライン授業を選択できました。その日は「出席停止」とされ、欠席とは区別されてきました。
でも今は、そのような理由でも「欠席」とされ、オンライン授業は受けられなくなりました。
学校に理由を聞いてみた所、「オンライン授業は、対面授業と比べると理解度が劣るから」、「体調がよくない時は、無理をせずしっかり休んだ方がよいから」との回答でした。無理のある説明に聞こえました。
出席日数は受験に影響します。子どもが無理して登校しなくてもよいようにするには、むしろオンライン授業の選択肢が必要な筈です。
感染防止の観点からも、自分が無症状でも家族が発症している場合は、オンライン授業で様子を見れれば安心です。
オンライン授業は理解度が劣る、とかいう前にもっと工夫して改善できる筈です。
そんな疑問を胸に、文科省のホームページを見てみた所、新型コロナに関する保護者向けQ&A集は、「5類」になる前の日付から更新されていませんでした…。
5類になってもう2か月が過ぎています。あえて「放置」なのねと、呆れます。
学校関係者向けのマニュアルは更新されていたので、見てみた所、「感染が落ち着いている平時には~」「やむをえない場合には~」などの記述があるのに、その判断基準は示されていません。
また「学校でのコロナ対策」は手洗い、窓開け、大声での会話を控えさせる、などの基礎対策に終始して、空気清浄機や検査キットの配備、少人数学級編成などの、予算を伴う措置はありません。
「コロナとつきあっていく」と腹を決めたら、むしろ予算をきちんと付け、科学的に対策する必要がある筈です。
桁外れの感染力、予想できない急変、厄介な後遺症…。そんな感染症だからこそ、PCR検査、治療薬、後遺症のケアなどに、誰もが簡単につながれる体制が不可欠な筈です。
「万全の体制を敷いて、日常を取り戻そう」それが世界のコロナ対策であり、当たり前の事だと思います。
残念ながらそれとは真逆に、「ただ単に、ないかのように振る舞う」事を強いられているのが、今の日本であり学校ではないでしょうか。これが、世界最低レベルの政治によるコロナ対策か…と、怒りとともに思っています。
【連載】れいコラム No.9 #PFAS
東京の西側、多摩地域。地下水が豊かで、昔から「多摩の水はおいしい」と地域の人々に飲まれてきました。
ところが 2019年、その水に有害物質「PFAS(ピーファス)」が含まれていた事が判明しました。
昨年の住民による大規模検査(650人参加)では、過半数の方から重大な健康被害のリスクとされる 20ng/mL超のPFASが検出されました。
PFAS とは「有機フッ素化合物」 という人工物質の総称です。熱に強く、水や油をはじく性質を持ち、様々なものに使用されてきました。
しかし近年、ごく少量でも体に入ると発がん性や免疫力低下など、様々な有害性がわかってきました。更に「永遠の化学物質」とも呼ばれ、自然界では分解されない厄介な物質です。
今、世界で急速に規制が進められています。
多摩地域のPFAS汚染の原因と推定されるのが、米軍横田基地です。
基地はこれまで度々PFASを含む泡消火剤の漏出事故を起こしながら、日本側に通知すらしていませんでした。
そして都も、実は2004年頃から水のデータを取り、基地周辺での高濃度汚染を知っていたのに、黙っていました。
2018年、ある外国人ジャーナリストが基地を告発した事で、驚いた住民達が調べる中、実態が明るみに出てきました。
基地側は日本側の立入調査を拒否して、 「基地が原因とは限らない」 と、信じがたい態度を見せています。
そして、この深刻な状況に国が動こうとしないという、更に信じがたい現状があります。
住民達は実態解明と原因追求のため、更なる検査拡大と、検出されたPFASの成分分析を計画しています。
日本全国に作られた米軍基地。基地周辺のPFAS汚染は、実は横田基地だけではありません。
特に基地が集中する沖縄県では、最も広範囲で深刻な被害が出ています。
そしてどのケースでも、米軍は日本側の立入調査を拒否し、情報開示も拒否し、政府は抗議すらしていません。
アメリカと日本の 「本当の関係」 がどんなものか、怒りとともに気づかされます。
「人間が道を歩く時、アリがいないか、いちいち下を見ながら歩いたりしない」
今日本がされている事は、それと大差ないのではないでしょうか。
「水を汚した責任を取れ。」 そんな当たり前の事も言えずに、逆に言いなりに、自国の社会保障や教育、震災復興に使う筈だったお金まで、軍拡に注ぎ込む。
今、よその国より自分の政府が、私は一番怖いです。
自民党・公明党・維新の会・国民民主党が協力して変えたがっている 「憲法」 が、今、最後の歯止めです。
だからこれら以外の政党を支持しないといけないし、自分なりに拡散していかなければいけない、と思います。
【連載】れいコラム No.8 子育ての現場から
「自分の事で精一杯。結婚なんて、子どもなんて、とても…」 長らくそう思っていた私ですが、36歳の時、ふとした縁で結婚しました。
経済的に厳しい中、子どもは迷いましたが、 「産んでみたら何かがあるのかも…」 漠然とした直観で、 37歳で出産しました。
いざ生まれてみると、人生が急に変わった感じがしました。テレビのニュースが突然、自分事として感じられる。食べ物の安全性や、環境問題が気になる。日本の将来が心配…。
身の回りで起きる色々な出来事が、子どもを通じて「自分事」として感じられるようになりました。
子育ては楽しいですが、同時に地獄のようでもあります。仕事で疲れて家に帰って、家に帰ってからの方が忙しい日々。睡眠時間は4時間。休日はなく、終わりもなく、代わってくれる人もいない日々…。
子育ては、お金も、労力も、ものすごく掛かります。我が家は共働きでないとやっていけません。働きながらの子育ては、苦しいです。
柔軟にやれる仕事の人はいいな。親が近くにいて頼れる人はいいな。夫と家事を沢山シェアできている人はいいな。そういう状況が作れなかった自分は、だめだな、、、。 帰宅して家事をやれずぐったりしてしまう自分は、だめだな、、、。落ち込んでしまう事もしばしばです。
でも、私なりに善戦している気もします。そもそも、柔軟にできる仕事や、頼れる親などの 「切り札」を、沢山持っていなくても。超人のように強い体と心を持っていなくても。産みたいと思う色々な人が皆、安心して産めて、死ぬほど頑張らなくても、楽しく子育てできる。そんな社会でなければ、出生率も増える筈がない、と思うのです。
今の日本は、そんな社会ではないと思います。全ての国民に冷たい。子どもにも、冷たい。子育て中のお父さんお母さんにも、冷たい…。
安価に安全に育児をシェアできるサービス。十分な経済的支援。状況に応じて働き方を柔軟に調節できる雇用制度。などが、本来、社会に欠かせないと思います。
だから、考えれば考えるほど、政治が大切。普段から政治に関わりたい。選挙に行くだけが政治じゃない。この認識を広げて行けたらと思います。
そしてもう少し、できない事を受け入れて、自分や周りを責めず、寛容に、子育てと家事と仕事を回せたらいいのに、と思います。